朝六時起床。前日から子どもに用意させておいた服に着替えさせ、洗顔をすませて六時十五分から机の前に座らせる。前日に塾で手渡された「むかし話」の一話を母親が読み、少しずつ暗誦させて覚えさせる。一話をだいたい五〜八分でよどみなく話せるようになるまで三十分かけて練習。午前七時。ドリルを二枚やるように言いつけておいてから母親は朝食の支度。父親とほかの子どもを起こして家族全員で食卓につき、朝食。片づけをざっとすませる間に、子どもにはもう一、二枚ドリルをやらせ、塾で昨日習ったことの復習をさせる。九時に登園。母親は送っていって大急ぎで帰り、家事と夕飯の支度をすませ、今日のおけいこのための準備をする。絵を描いたり、宿題で出された工作や絵日記の仕上げをしたり、ドリルの採点をしたり、模擬試験問題をもう一度復習させるためのコピーをとったりと忙しい。午後二時に子どもを幼稚園に迎えにいき、三時からのおけいこに間に合うようにクルマで連れていく。五時。塾に子どもを迎えにいく。帰宅後、工作か折り紙をやらせるか、台所に立たせて食事の支度を手伝わせる。お手伝いも受験のための重要な「課題」である。六時半夕飯。もちろんテレビは見せず、食卓に並んだ食べ物を題材にして食物の「旬」の話や季節の行事について話す。自分の食器を台所にさげる「お手伝い」はもちろんさせる。七時半からまた子どもと一緒にドリルと復習。九時に入浴し、九時半に子どもは就寝。母親が寝るのはたいてい十二時をすぎる。ある有名校に合格した子どもの母親から聞いた一日のスケジュールである。
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