ブローベルの研究とその応用

2011.07.07

細胞の外へ出るタンパク質は、小胞体と協力して、リボソームによって合成されます(細胞の中にとどまるタンパク質はリボソームだけでつくられます)。核のDNAからの遺伝情報は、メッセンジャーRNAによって運ばれます。この遺伝情報には、どのアミノ酸でどのタンパク質を組み立てるのかについて書いてあります。最初、シグナルはタンパク質の一部分(ペプチド)としてつくられます。シグナルによって、リボソームは小胞体の膜の通路(出入り口)に向かいます。つくられつつあるタンパク質の鎖は、シグナルの助けで小胞体の膜の通路を通過し、その後そのシグナル(ペプチド)は切り離されます。そして完成したタンパク質は小胞体の中へ放出されます。タンパク質はそれから細胞の外へ運ばれます。そして、細胞内器官にはそれぞれ特別な働きがあり、膜で囲まれています。新しく合成されたタンパク質には、それぞれ特別なシグナル(位置シグナル<住所札>など)も一緒に付けられています。シグナルは、タンパク質を細胞内の正しい位置に向かわせたり、細胞内器官の膜を通り抜けられるようにしたりします。シグナル自身は、いくつかのアミノ酸からできているペプチドです。アミノ酸の種類や配列の仕方で、さまざまなシグナルがつくられるのです。シグナルは、タンパク質の構成要素の一つであり、タンパク質の末端に位置することが多いのですが、タンパク質の中ほどに位置するものもあります。